鶏が先か、卵が先か―ビットコインの前にブロックチェーン在り

ブロックチェーンは、人間開発の側面において必然的であると証明されつつある破壊的テクノロジーだ。まだ様々な開発セクターで採用の段階にあるが、ここ10年でブロックチェーン技術は有名になり、かなり多くの面でその素晴らしいポテンシャルを見せてくれている。

今回、コインテレグラフはAsse Sauga氏にブロックチェーンの秘めたポテンシャルや開発と歴史、特に既存の工業プロセスを破壊する可能性について伺った。Sauga氏はエストニアで、LHV銀行と共に銀行セクターにおける最初のブロックチェーンに精通したプロフェッショナルであった。彼は現在ProofofYouにてCTOに就任している。

 

ブロックチェーンの始まり

 

Sauga氏によると、90年代から世界中で様々なブロックチェーンプロジェクトが取り組まれていたが、あくまで中央集権的なトランザクションシステムとして開発されてきたのだという。そんな中、信頼の高い分散型のメジャーなブロックチェーン・アプリケーションとして2009年に初めて登場したのがビットコインだ。最初はホワイトペーパーに記述されているほど成功すると思っていた人は誰もいなかった。

Sauga氏は2013年に、ビットコインに関する知識がさらに大きく広まるだろうと語っている。

それから人々は暗号通貨とその根底にあるブロックチェーンという技術に対してより興味を持ち始めている。2014年はブロックチェーン・スタートアップの年であった。同氏は、2015年は規制当局や、大企業がブロックチェーン技術に興味を持ち始めた年で、それから10億ドルが2015年の終わりまでにブロックチェーン・スタートアップに投資されたと語っている。

今日では、ほぼ全ての大企業や銀行がブロックチェーン・アプリケーションの可能性を模索するチームを立ち上げている。

 

未完成だが必ず生まれるプロダクト

 

Sauga氏はブロックチェーンが数多く利用される未来を予測しているが、基礎的な技術の向上が見られない限りそれは起こらないとしている。

 

Sauga氏曰く―

 

「テクノロジーとしてブロックチェーンを見た場合、数多く利用されるためにはまだまだ準備が必要です。大半はオープンソースで作られており、世界中の開発者たちがそのテクノロジーとアプリケーションのユーザビリティに貢献しています。セキュリティ、スケーラビリティ、そしてアプリケーションのユーザビリティが、改善される必要のある主だった部分です。その点で言えば間違いなく既存のビジネスモデルを破壊することになるでしょう。ブロックチェーンによって企業やサービスなどを”障害の中心点”を作ることなしにデザインすることができますし、そういった役割を最小限に抑え、全くもって新しいビジネスモデルを作り出すことができるようになります。加えて、企業やサービスの透明性をより向上させ、安全で信頼性の高いものにすることが可能になるでしょう。そして、もちろんさらに多くのサービスの自動化が図られるはずです」

 

Sauga氏は、ブロックチェーンは現在実験段階にある点を述べて結論づけている。

しかしながら、既にブロックチェーンはかなり機能しているとはいえ、まだまだ向上の余地があることは否めない。スケーラビリティの問題に取り組んだはいいものの、その労力が無駄になってしまっては意味が無い。

「ディスカッションでは別のソリューションも例に挙がりましたが、きちんとテストする必要があります」とSauga氏は述べている。


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