ヒポティーカバンク・レンツブルクは、スイスで初めて仮想通貨企業に対しビジネスアカウントを開設した。コインテレグラフ ・ドイツ版が6日に伝えた

 昨年から暗号資産管理サービスを提供し始めた銀行は、ファルコンプライベートバンクがある。しかし。ヒポティーカバンク・レンツブルクCEOのマリアンヌ・ヴィルト氏は、同行がスイスで初めて仮想通貨・ブロックチェーン関連企業に口座を開設したと強調した。

 ヴィルト氏は企業やイニシャル・コイン・オファリング(ICO)においてマネーロンダリング(資金洗浄)が問題になっていることには気がついていると述べた。マネロン関連のリスクやコンプライアンス問題を調査し、仮想通貨スタートアップと連携する前にはスイス金融市場監査局(FINMA)に報告したと明らかにした。

 同氏によると、同行は新規顧客の選定には注意を払っており、厳格なデューデリジェンスを経て、受け入れた仮想通貨企業は2社だと言われている。スイスのツーク州は仮想通貨業界の世界的ハブで、クリプトバレーとも言われている。仮想通貨事業が隆盛にある時、銀行の厳格なポリシーは仮想通貨企業を海外へ流出させる。

 リヒテンシュタインのフリック銀行は2月、仮想通貨への直接投資とビットコイン、ビットコインキャシュ、リップル、イーサリアム、ライトコイン向けのコールドストレージを発表した。リヒテンシュタイン政府は3月、包括的なブロックチェーン関連法を発表している。