Steemitはオンライン上でポストした誰もが支払いを受けることができる新たなソーシャルネットワークプラットフォームの一つで、そのベータ版がリリースされている。様々な有名ソーシャルメディア系プラットフォームが既に台頭しているこの時代、Steemitはどのようにしてユーザーを獲得していくのだろうか?

 

Steemitが生まれた背景

 

Steemitは比較的に新しい企業で、Ned Scott氏とDaniel Larimer氏によって2016年早期に設立された。

Ned Scott氏はGellert Global Groupという北米の多くの食品会社を所有する家族経営のプライベート・エクィティ・グループで働いていた経験を持つ。

Daniel Larimer氏は、暗号通貨業界の中で時価総額が11番目に大きなBitsharesの創設者である。

 

コンセプト

 

Steemitはブロックチェーン技術を動力源に、新たな暗号通貨を利用し、記事や写真、コメンタリーなどをポストするユーザーに対して報酬を支払うような仕組みを取っている。

他にもソーシングや、投降したコンテンツが人気を集めているユーザーに対して報酬が支払われる。大きく人気を集めている投稿に対して、高評価を投票したタイミングが早ければ早いほど、投票したユーザーはさらに多くの報酬を得ることが出来る。

ユーザーには、報酬の半分が”Steem Power”という権利確定通貨によって支払われ、残りの半分はUSに換金可能な、Steemドルによって支払いが行われる。

 

CTOであるDan Larimer氏はコインテレグラフに次にように伝えている―

 

「Steemitはオンラインに投稿する人たち、特に、早期に我々が提供するコミュニティに参加してくれた人、そして長く利用してくれる人に対して報酬を支払う、全く新しいソーシャルネットワークです。新規ユーザーには、まずアカウント登録時や、開始時に報酬が支払われます。明瞭な意見と説得力、語彙力を以て議論の質を向上させることが出来れば、より早く公表が付き、より適切に報酬が支払われるでしょう」

 

どのようにして複数アカウント作成が出来ないようにしているのか?

 

中にはこういったシステムを利用し複数のアカウントを作り、報酬を多く得ようとするユーザーもいる。

アカウントは何度も投稿/投票することができるため、投稿した物の人気を操作することができてしまう。

Steemitは、Facebookとのアカウント紐づけをユーザーに要求することでこれを防いでいる。

 

コンセプト自体は特別新しいものではない

 

広告収入をユーザーと共有しようというコンセプト自体は新しいものではない。2014の早期にはBubblewsやBonzo Meなどのサイトが、そういったコンテンツを作成したユーザーに対して報酬を支払うアイディアを採用している。

上記二つのサイトはPayPalを利用して支払いを行っていた。Bubblewsは2015年の12月に閉鎖されている。

アルゼンチンで最も巨大なSNSである、Taringaは、投稿や、コンテンツを共有したユーザーに対してビットコインでチップを配布していた。これもまた、Facebookや他のソーシャルメディアからユーザーを大量に流入させるようhな結果にはつながらなかった。Steemitが成功する鍵は、いかにユーザーの興味を引くかにかかっており、まだ課題はありそうだ。