ビットコイン(BTC)の出現に関する予言がまた一つ見つかった。掲示板レディットのユーザーが16日、日本のロールプレイングゲーム、ファイナルファンタジーⅥのスクリーンショットを投稿した。

 このユーザーは、1994年4月に発売されたこのゲームに登場するアイテムの中に、ビットコインのマークが描かれているとコメントしている。

pic

 このほかにも、レディットユーザーの13entleyは、ゲームの開発者がゲーム内のベッドの中にビットコインのマークを描いたのは、将来、主要な仮想通貨が登場することの予言ではないかと推測している。さらに13entleyは、「ビットコインが存在すらしていなかった1994年にビットコインを買うべきだったというヒントを大好きなゲームが教えてくれた瞬間」というタイトルで、これはビットコインに投資すべきだというヒントだったのではないかとコメントしている。

 ユーザーのTtatt1984はこの投稿へのコメントのなかで、ファイナルファンタジーの通貨、ギル(ゴールドとも呼ばれる)とビットコインを比較している。「普遍的な通貨」で「世界のどこでもいつでも受け入れられる」という点で、ビットコインはギルと同じだと指摘している。

 ビットコインの最初のブロックは、2009年1月3日に採掘された。サトシナカモトの名で開発されたビットコインは、初のピア・ツー・ピア(P2P)のデジタル分散型仮想通貨で、作動や管理がユーザーだけで行われる。

 「予言」は今回が初めてではない。仮想通貨が登場する前に行われた、似たような予言が複数の書籍でも見つかっている。たとえば、2002年に出版されたニール・スティーヴンスンの「クリプトノミコン」やコリイ・ドクトロウが2003年に執筆した「マジック・キングダムで落ちぶれて」(ウッフィーと呼ばれるビットコインに似た通貨が登場する)、2008年に出版されたデヴィッド・D・フリードマンの「フューチャー・インパーフェクト」などがその例だ。

 アメリカの経済学者でノーベル経済学賞を受賞したミルトン・フリードマン氏は1999年、ビットコインのようなデジタル通貨の出現を予言していた。フリードマン氏は全米納税者連盟のインタビューの中で、未来の決済方法として「インターネットで購入し、お互いに知らなくてもAからBに送金できる方法」を提案していた。