ビットコインとアルトコインのストレージを最適化し、送金とトレードが行えるセキュアなハードウェア・ウォレット、KeepKeyイーサリアムの導入を開始した。

KeepKeyのDarin Stanchfield CEOは、イーサリアムの時価総額が8億ドルに達し、利用者の基盤が固まり始めてきたことからか、ユーザーからのイーサリアムへ対応して欲しいとの声が日増しに増えてきていたことを明かしている―

 

KeepKeyでサポートして欲しいとの声が上がっている全てのアセットの中で、イーサリアムが今のところ最もリクエストが多いものです。圧倒的に支持を集めている大がかりなプロジェクトになりそうですし、我々も金曜日のパブリックベータのリリースが待ち遠しいです。今回のKeepKeyとKeepKeyのChrome用拡張機能は、たった1つのUIで、ビットコイン、ライトコイン、ドージコイン、イーサリアム、これら全てをサポートする初めてのハードウェア・ウォレット且つ、アプリケーションになります。

 

ユーザーアカウントのセキュリティ問題

 

イーサリアムの創設者、ヴィタリック・ブテリン氏は、KeepKeyがイーサリアムを導入したことで、イーサリアムユーザーにとっては、セキュリティ対策が大きく強化されることになると説明している。

ブテリン氏は、仮想通貨と、ビットコインやイーサリアムのようなメインストリーム化が間近と言われるデジタル・アセットにおいてターゲットにされやすい大きな問題の1つとして、ユーザーアカウントのセキュリティ問題を挙げている。

 

「ユーザーアカウントのセキュリティは、ブロックチェーン技術において、多くの人が利用するためには不可欠な最も重要な問題ですし、KeepKeyのように、この問題に果敢に挑戦する企業を我々は大いに歓迎します」と、Buterin氏は語った。

 

イーサリアムユーザーの多くにとっては、今回のKeepKeyの最新アップデートによって、アルトコインのトレードや換金も手軽に行えるようになるのではないかと期待させられるような展開だ。

8月16日に、KeepKeyがShapeShiftと提携したことにより、ビットコインやアルトコイン取引を直接KeepKeyのハードウェア・ウォレット上で行えるようになり、外部のウォレットやプラットフォームを利用せずに、ユーザーは、アルトコインの売買が行えるようになった。

さらに、今回、KeepKeyがイーサリアムをサポートしたことで、ユーザーはKeepKeyのハードウェア・ウォレットを利用してShapeShift上でイーサリアムのトレードも行うことが可能になる。

 

ビットコイン・ブラックフライデー・キャンペーン

 

他の有名なビットコイン・ハードウェア・ウォレット・プロバイダーとしてはLedgerがあるが、彼らもまたイーサリアムへの対応を発表している。LedgerとKeepKey、2社共に、イーサリアムへの対応は、ビットコイン・ブラックフライデーのイベントに向けてのコミュニティへの感謝の気持ちの還元であると伝えている。

イーサリアムへの対応に加えて、米国東部標準時の11月25日午前8時から24時間、20%オフで端末が購入できるブラックフライデー・キャンペーンも開始されている。