ビットコインの価格が数日中に上昇する可能性が出てきているため要注意だ。

ビットコインの価格は半減期以後比較的安定しており、ビットコインの歴史上において二回目の半減期を迎えた。

今回は投機筋による思惑通りには行かなかったようだが、世界の様々な要因、そしてビットコインの有用性における自然な流れとしては、現在トップに君臨するビットコインに価値を与える流れはごく自然であり、それは現在も続いていることである。

とあるレポートによれば、株式アナリストによって共通して使用されているペナントのパターンが暗号通貨のチャートにも現れてきており、そこから価格が一気に高騰するのではという見方が出てきている。

半減期と合わせて、ビットコインに関連した問題に関して、人気のある大手メディアなど様々なメディアで取り扱われるようになっている。その点に関しては多くの要因が変化してきているという意味では確かである。以下に数日中にビットコインの価格高騰に繋がりそうなイベントやトレンドなどをまとめた。

 

日本と南アメリカ

 

昨今、日本や南アメリカでビットコインに対する注目が集まってきている。Coinbaseは日本最大の銀行と歴史的なパートナーシップを結んだことで、日本市場に活動の幅を広げ、その種では2013年のMt.Goxの件以来初の大きな展開を見せた企業である一方、coinmarketcap.comによれば日本のBitflyerでの過去24時間の取引量はBitfinexや他を抜きトップだったようだ。

南アメリカでは、ベネズエラにおけるインフレの危機に際してコロンビアにおいてColbitexがローンチされ、coin.danceによればブラジルにおいても暗号通貨の利用数が増えてきており、同様にビットコインに対する意識を高める要因が生まれてきている。

 

スイスのVontobelによる影響

 

米国ドル建てでビットコインを取り扱うクラシックトラッカー証券 (SSPA: 1300)としてVontobel証券が導入されたことで、投資家は簡単にビットコインに投資を行うことができる。7月15日にビットコイン価格が上がるのでは、と予想されていた。

スイス国立銀行はビットコインの価格がポジティブな成長を見せると期待している投資家に対し、SIX Swiss Exchange上で透明性の高いトレードが行える機会を今回初めて与えるようだ。適切な価格で売り買いが可能なセカンダリーマーケット上でVontobel証券の取引が可能になる。これはビットコインコミュニティにおいて大きなプラスとなるだろう。特に同銀行の世界各地に点在する拠点と、トレンドの分析において最も優秀なその実績、さらには革新的な投資戦略と製品を提供し続けてきている点を鑑みれば一目瞭然だ。

 

イタリア、EU圏の経済状況

 

抜本的な対策が行われない限り、EUの経済圏において起こるとされている経済的危機を解決するためにも早い段階でのビットコイン採用が待たれる。国際通貨基金によればユーロ圏で3番目に巨大な経済を持つイタリアにおける経済成長の水準は、2008年の経済危機以前の状態に回復するまでに2020年中期までかかるだろうと予測されており、他のユーロ圏における経済が20%から25%成長する必要があるという。

火曜日にリリースされたイタリアに関するレポートでは、2016年におけるGDPの成長率は前回の1.1%の見積もりから下げ、1%以下だとしている。IMFはイタリアに対して、早急に経済成長を促し、差し迫った経済危機を回避するため緊急に経済改革が必要であり、金融市場のボラティリティ、難民急増、そして世界貿易の減速からの逆風を含んだ”下降リスク”であるとして警告している。

レポートに掲載されている図を見るとイタリアにおける銀行ローンにおける17%が酷い状況であることがわかる―3,000億ユーロ以上の債務不履行が存在しており、イギリスのBrexitによる国民投票の結果が引き金となった最近の市場の大幅な価格変動がヨーロッパの銀行に大きくダメージを与え、特にイタリアの銀行に与えられた影響は大きい。イタリアとポルトガルは2010年から2012年にかけての債務危機からまだ立ち直ってはおらず、一方でギリシャは危機的な状況にある。

先週の火曜日、イタリアの首相がヨーロッパにおけるコアリスクがイタリアの銀行セクターだけに限らず、ヨーロッパ全土最大の銀行、ドイツ銀行に存在することを認めている。

「もし、この不良債権問題に1ドルの価値があるのだとすれば、他の銀行、巨大銀行のデリバティブにおける問題は100ドルに匹敵します。1対100の比率です」

と、マッテオ・レンツィ氏は語っている。