今週はFOMC、ECB理事会が予定されており、結果次第ではユーロ円相場を大きく動かす可能性があるが、市場予想ではどちらも政策金利は据え置きとされている。先週の米雇用統計が好調であったため、FOMCでの利下げはほぼなくなったといえ、無風だろう。ECB理事会の注目はラガルド新総裁の記者会見。当面はドラギ総裁の金融政策を引き継ぐだろうが、今後に関してどんな発言をするかに関心が高まっている。

午前7時50分時点でのユーロドルは1.1066。昨日は狭い範囲で小動きの展開だった。米10年債利回りは0.92%安の1.826%、ドルインデックスは0.04%安の97.620。

15日に迫る対中追加関税の撤回が今週の最大の注目点となっており、マーケットは結果が出るのを見守っている。トランプ大統領は中国との協議の詰めは順調と述べ、パーデュー米農務長官は追加関税発動の公算は小さいと述べた。
FOMC、ECB理事会、対中追加関税、英総選挙など今週は重要イベントが多く、金融市場は様子見姿勢が強まっている。ユーロ円も小動きとなっており、昨日は120.00~120.18円と狭いレンジでの小動きとなった。

ユーロ円 テクニカル分析と相場見通し

 今日のユーロ円予想レンジ
120.00~120.53

ユーロドルもドル円も上値が重い展開が続いており、本日のユーロ円の上値も重い展開だろう。ユーロ円は一目均衡表の雲に沿って推移しており、ここから上放れできれば今後の上昇が期待できるだろうが、今週は先述の重要イベントが目白押しであり、追加材料が出なければ本日も様子見姿勢が強くなると想定される。上値は基準線がある120.53円、下値は節目の120.00円と予想する。