著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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今年開始のドルコスト参入勢、苦難

MONA/JPY(2021/1/1~2021/9/26日データ当社終値仲値より、当社作成)

上図は、2021/1/1から2021/9/26までのMONA/JPY価格(上図白線)と、同期間における定量・定額で購入した2つのパターン※を毎日実施した際の平均価格推移を表している。

※定量・定額購入の2つのパターン

① 定量購入法(上図黄線):定期的に同じ数量を買い付ける方法
② 定額購入法(上図緑線):定期的に同じ購入金額を買い付ける方法

上記のうち、②定額購入法は、一般的に「ドルコスト平均法」と呼ばれる購入の方法として広く認知されている。

以下で、①定量購入法と②定額購入法について、毎日の終値(仲値)を基準にし、各々の方法で実施した際のパフォーマンスを検証する。

直近(2021/9/26時点)の終値152.03円を基準にした各パフォーマンス状況は以下の通りであった。

① 平均価格(定量購入):202.95円(損益率▲25.1%)
② 平均価格(定額購入):190.59円(損益率▲20.2%)

2021年の年初から購入を開始した場合、2021年5月からの調整局面の影響を受けて、両者ともに、大きく元本割れとなっていることがわかる。

定額購入法(ドルコスト平均法)は、時間分散が可能な購入法のため、パフォーマンスが平均的となり、市場参加者と比較しパフォーマンスが大きく劣後しづらいことが広く認知されている。

一方で、平均的なパフォーマンスがマイナスへと落ち込むような市場環境では、大きく元本割れする可能性があることも想定する必要があるだろう。

しかし、時間分散を行い、有利に取得を進めていくことが定額購入法(ドルコスト平均法)の強みでもあるので、長期的な視点では、アンダーパフォームは逆に取得価格を押し下げる効果が働くことになり、戦略としては間違っていないと考える事も出来るだろう。

それでは、現在のMONA/JPY価格と平均価格の関係において、どのような影響があるかを整理してみたい。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。