著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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アルトコイン銘柄の中でも特に強い戻りに

CoinMarketCapより作成

上図は、2022/1/1から執筆時点までのXLM/JPY(ステラ・ルーメン)の出来高と終値を表したもの(図1)と、5/9(始値)~6/6(終値)での当社取り扱い銘柄の騰落率(/JPY)ランキング(図2)である。

図1に記載のとおり、5月半ばにはUST(TerraUSD)でのディペッグ発生に伴うLUNA(テラ)の暴落により、暗号資産市場全体が下落してXLMも出来高を伴い急落した。

ショックに対する反応一巡後、XLMの出来高は直近半年間における低水準である200億円程度(上図1 黄色破線)まで落ち込み、価格は16円台を中心に上値の重い展開が続いていた。

そうした低調な動きを続ける中、送金サービス大手のマネーグラム・インターナショナルとステラ開発財団が提携し、USDC(USDコイン)送金プラットフォームを構築するとの報道が好感されたのか、報道前後を境に価格を切り返す動きがやや強まっている印象を受ける。

直近の動きを見てみると、上図2のランキングのとおり、当社取扱銘柄のうちXLMはBTCに次いで上昇しており、アルトコインの中では最も戻りが強い状況であることがわかる。

ランキング1位であるBTCは暗号資産の代表であり、時価総額や流動性において他銘柄に大きく水をあけており、暗号資産市場の中では信用度が高い。そのため、暗号資産市場内での資金の循環においては信用度の面から選好されやすく、アルトコインから抜ける資金の受け皿として機能すると考えられ、強い戻りを見せたと推測できるだろう。

次に、ランキング2位であるXLMは、前述のニュースの影響からか出来高が5月半ばの下落以後の水準の2倍程度まで急増し、値ごろ感から買いも入りやすい状況から価格も上昇に転じている。(上図1 棒グラフ参照)

暗号資産市場全体でのネガティブ材料への反応が一巡し次の材料待ちとなる中、ポジティブな独自材料が見られたことがXLMの戻りに繋がったと考えられそうだ。

暗号資産市場全体が落ち込む中でもミクロで見れば強い動きを見せる銘柄もあり、個別に影響を与えるファンダメンタルズ要素に関しても重要視する必要がありそうだ。

次にXLMの値動きについて、上昇、下落のシナリオについてテクニカル面から整理する。

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