金融顧問サービス大手のデヴィア(deVere)のナイジェル・グリーンCEOは26日、ビットコイン1万ドルが「ニューノーマル」になっていると指摘し、今後の上昇要因を4つ挙げた

資産運用額が約120億ドル(約1兆2600億円)のデヴィア。グリーンCEOは、先月、英国のブレグジット後の経済立て直しで鍵を握るのは仮想通貨と発言していた。今回グリーン氏は、1万ドルが「ニューノーマルボトムになる」と予想した。

1万ドルについては、仮想通貨トレーダーのトシムリンも大手仮想通貨投資ファンドであるグレイスケールの断続的な買いが入りやすいことから固いサポートになるとみている

グリーン氏は、近い将来、以下の4つの理由から、ビットコインは1万5000ドルを回復すると予想した。

地政学的リスク

米中貿易戦争やブレグジットへの懸念が高まる中、投資家は伝統的な市場での混乱から身を守るために、ビットコインのような分散型でソブリンでなく安全なデジタル通貨への露出度を高める。

ネットワークの改善

 ビットコインのマイニングにおける計算力を示すハッシュレートが連日最高値を更新しており、投資家のネットワークに対する自信になっている。

2020年のビットコイン半減期

ビットコインの次の半減期は来年の5月と推定されている。半減期とは、21万ブロックごとに訪れ、マイナーに対する報酬が半減される。1ブロックあたり報酬50BTCで開始し、これまで2回半減が行われた。現在の報酬は12.5BTCで、次は6.25BTCに半減される。

歴史的にビットコインの半減期の結果、ビットコインが急上昇してきた。

世間での認知度

最も重要なのが、世間での認知度の向上。ほぼ全ての大手銀行がブロックチェーンと仮想通貨に注目する金融セクターだけでなく、ハイテクや小売の大手からの視線も熱い。