仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポン(通称CZ)CEOが、CNBCの仮想通貨番組「クリプトトレーダー」に出演し、なぜ仮想通貨相場が動いていないのか分からないと発言した。大手機関投資家の参入が相次いでいるにも関わらず相場が動かないことについて、CZも理解に苦しんでいるようだ。
ウォール街の大手金融機関フィデリティやバックト(Bakkt)の参入表明で相場が動かないなら、何がきっかけになるかという質問に対してCZは、「わからない」と答えた。
「難しい質問だ。本当に何かわからない。2年前に同じ質問をされた時、私はICOと答えることはできなかっただろう。(中略)機関投資家の参入は間違いなく大きなきっかけになるはずだ。価格は安定し、健全な市場の形成につながる。なんで価格が動いていないのかわからない。何がきっかけになるかはわからないよ。しかし、遅かれ早かれ相場は動くだろう。何かがきっかけになるよ」
またCZは弱気相場における取引所ビジネスについて「まだ儲けが出ていて、とても健全なビジネスができている」と発言。年初来で仮想通貨市場の時価総額は70%ほど減少する中、相場の低迷は不安材料か聞かれたCZは、「そんなことはない」と答えた後、次のように述べた。
「確かに1月と比べたら(取引高は)90%近く減少している。(中略)しかし1年や2年前と比べたら、かなりの取引高だよ」
CZは、新規利用者の登録や上場コインの数が着実に増えている点も指摘した。
一方、多くの機関投資家が利用しているとされるOTC(店頭)取引については、「取引所と同じ規模の取引高があると聞いてたことがある」と指摘。情報サイトCoinMarketCapに掲載されている取引高では、「少なくとも50%ほどの取引高が正確に反映されていない」と解説した。
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