著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

下値を探る展開

昨日のBTC相場は、安値圏でのもみ合い。45,000~46,000ドルにある3月25日と4月26日の安値を結んだヘッドアンドショルダーのネックラインを割り込むと、この水準がレジスタンスとして上値を抑え、安値水準も切り下げており、まだ下げ止まったとは言えない。週末に5万ドル(約545万円)で上値を抑えられると、Eマスク氏がTwitterでテスラ社の保有BTC売却の可能性を否定しなかったことで、一時44,000ドル(約480万円)台を割り込んだ。CMEの先物開始に向け一旦は反発したが、上記46,000ドル(約500万円)のレベルがレジスタンスとなり上値を抑えられると、高寄りした日本株が値を崩したこともあり下落に転じた。2月28日に付けた安値43,000ドルを割り込んだが、Eマスク氏が“To clarify speculation, Tesla has not sold any Bitcoin”とツィートし、テスラ社のBTC売却を否定したことで45,000ドル台まで反発した。しかし、週明けの米株市場が小安く始まったこともあり失速、一時42,000ドル(約460万円)近辺まで安値を切り下げている。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。