著者 松田康生 （まつだやすお）FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部　国際通貨体制専攻　三菱銀行（本部、バンコック支店）ドイツ銀行グループ（シンガポール、東京）を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

Twitter事件が影を落とす

昨日のBTC相場は上値の重い展開。98万円のサポートを割り込んだが、97万円割れで下げ止まると98万円近辺に値を戻し、9000ドル（96万円）を前に底堅さも見せている。BTC相場は水曜日に100万円回復に失敗すると、同日発表されたGSの好決算を受け米株が上昇するも、じりじりと上値を抑えられる展開が続いた。グレイスケールの2Qレポートで機関投資家の強いニーズが確認されたが、Twitterの大規模なハッキング事件でBTC詐欺の偽メッセージが使用されたことで、BTCの印象悪化が懸念されるとの見方もあり上値を抑えられ、更に東京都のコロナ新規感染者数が284名に及び、日本株や中国株が値を崩すと98万円台を割り込み売りが加速した。しかしTwitter事件の原因が同社の内部システムへの攻撃だったと判明、被害にあったBTCの追跡も進んだこともあり9000ドル手前で下げ止まると、モルガンスタンレーが過去最高益となったこともあり、若干値を戻している。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。