中国出身のチームによって運営されている仮想通貨取引所クーコイン(KuCoin)は、詐欺が判明したコンフィドのICOに投資したユーザーに対し、損金に対して補償を行う発表した。コンフィドはICOで34万7000ドルを調達した直後プロジェクトを中止し、詐欺だと非難されている。

 クーコインは中国イーコマース最大手のアリババ傘下「Alipay(アリペイ)」と世界最大のマネー・マーケット・ファンドの「余額宝(ユエバオ)」を運営するアント・ファイナンシャル出身の中国人CEOによって運営されている。

 クーコインの声明によると、

クーコインは最大限の努力を行いコンフィドとの対話を試みたができなかった。そこでユーザーの権益を守り損失を最小限にするため、クーコインでは緊急対策を講じる。コンフィドに投資した全てのユーザーのために、1CFD(コンフィドトークンの単位)に対し0.0000038BTCで買い取り、直接ユーザーの口座に払い込む。

 同取引所は、11月30日までに同計画を実施するとしている。

 ただし噂によると、コンフィドの顧問法律事務所から真偽不明のレターが流布しており、コンフィド自身が投資家へのリファンドを実施する可能性があるという。

 コンフィドICO詐欺事件は規制が整備されていないICO市場の問題を再び露呈することになっている。