仮想通貨取引所カイバースワップは、マルタから英領ヴァージン諸島に拠点を移す。仮想通貨メディアのザ・ブロックが17日に報じた。EUでの新たなマネーロンダリング規制による規性上のコストが理由だという。
カイバースワップは、マルタ拠点のカイバーネットワークが運営する分散型取引所だった。ザ・ブロックによれば、非カストディ型の取引所ではユニスワップに次ぐ規模だ。
EUは1月10日に第5次マネーロンダリグ指令(5AMLD)を発効。仮想通貨取引所やウォレット事業者も規制の対象範囲となった。
カイバースワップは、5AMLDの「トレーダーの大部分にとって非常に高い障壁になる」とし、1月24日付で英領ヴァージン諸島に拠点を移すという。
EUの5AMLDの影響を受け、拠点を移すのはカイバースワップだけではない。
仮想通貨デリバティブ取引所のデリビットは今月9日、オランダからパナマに拠点を移すことを発表している。
また欧州の仮想通貨企業の中では、事業停止を選ぶ企業も出ている。昨年末にはビットコイン決済企業ボトルペイや、仮想通貨ゲームプラットフォームのチョップコインなどが事業を停止している。
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