シカゴマーカンタイル取引所(CME)のビットコイン取引高が1000億ドル(約10兆9000億円)を突破した。CMEグループのマネージング・ディレクターのティム・マコート氏がコインテレグラフに明かした。

仮想通貨がブームになっていた2017年12月、CMEはビットコイン先物を立ち上げた。史上初めてシカゴオプション取引所(CBOE)がビットコイン先物を始めた1週間後にCMEが続いた形だ。その後、CBOEは昨年3月にビットコイン先物を終了。CMEはCBOEを取引高で大きく引き離していた。

マコート氏は「我々のビットコイン先物は過去2年間で進化しており、現在は世界で最も流動生の高い上場ビットコインデリバティブの1つだ」と自信をみせた。

現在、仮想通貨のデリバティブ市場の発展は目覚ましい。

昨年9月には、インターコンチネンタル取引所(ICE)傘下のバックトが現物受け渡しのビットコイン先物を開始。また昨年12月にはビットコインのオプション取引も開始した。

ライバルの参入にも関わらずCMEは機関投資家からの需要を継続してひきつけている。

マコート氏は「機関投資家や現物トレーダーなどからの力強い参加が見られている。彼らは透明性、価格発見能力、リスクの移転などを提供できるCMEグループのような規制されたマーケットプレースを評価している」

CMEは今月からビットコインのオプション取引も開始している。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン