12月15日、中国の債権先物市場が記録的な暴落に見舞われ、102から94近くまで振れて大幅下げとなった。オフショア人民元も、連邦準備制度理事会による利上げ後、6.9%から約6.95%まで一夜にして上昇している。旧正月の時期が近づくにつれ、今後数か月で人民元が成長鈍化へと向かい、最終的にはビットコインの価格がさらに上がるだろうと予想される。

12月13日、ビットコイン価格は対ドルで34ヶ月ぶりの高値を付けたが、主に中国の株式市場と、不況、人民元の切り下げによるものだったと思われ、人民元の成長鈍化が続くにつれ、ビットコイン価格は過去1週間で760ドルを上回っている。

 

株式市場の下落、先物市場の大幅下落

 

上海証券取引所の株価は、3カ月ぶりの下落へと向かっている。現在必死に反発してはいるが、12月以降継続的に下落しており、回復の兆しを見せていない。

さらに、木曜日には、中国当局が主要証券の先物取引を中止したことで投資家たちはパニックに陥り始め、中国が旧正月に入る折の急激な資本流出を懸念し、所有している株式を売却し始めている。

上海証券取引所が回復の兆しを見せていないことにより資本規制が強まり、中国経済が徐々に停滞へと向かい人民元が成長鈍化し始めたことを受けて、投資家たちは代替資産と代替通貨を模索し始めている。

しかし、理財商品により、アナリストたちは中国政府による経済成長の維持方法に対して懐疑的であることが明らかになっている。投資家が債券などの伝統的な資産を購入出来るよう融資を行う現在のプログラムは、一連の大きなバブルを生み出しており、多くのアナリストたちが近い将来崩壊だろうと予測している。

Bocom Internationalの共同研究責任者、Hao Hong氏は次のように語っている―

 

「債券バブルがあまりに巨大であるという事実に人々は気付いたのです。中国における債券市場は全面的に激しく悪化しています」

 

このように、債券先物市場や不動産業界を含むバブルの中には、その不安定さが見え始めているものがあり、近いうちにバブルが弾けることが予想されている。投資家たちは、そういった市場に過度な投資と資金が関わっていることに気付き始めており、それらがただただ巨大すぎるという事実を認め始めているようだ。

このようなトレンドが続けば、国外に資産を逃そうと考えている中国の投資家たちは、輸送性に富み、高い流動性があり、安定したグローバルなビットコインのような金融商品を模索しようとするだろう。旧正月が近づくにつれてビットコインの需要は急増し、来年度また新たに最高値を更新するかもしれない。