米国の仮想通貨・ブロックチェーンの業界団体、ブロックチェーン協会は、仮想通貨市場の透明性と公平性の実現を目指す新しいワーキンググループを設立した。同協会が24日に発表した

新しいワーキンググループは「市場完全性ワーキンググループ」といい、リップルの法人マーケットの責任者を務めるブレアン・マディガン氏と、仮想通貨取引所コインベースの法務部副部長のレイチェル・ネルソン氏が共同議長を務める。

ブロックチェ―ン協会は、仮想通貨市場の透明性や公平性に対する懸念が、規制当局の懸念になっているだけでなく、デジタル資産の主流化や機関投資家の参加にとってハードルになっていると指摘する。

実際、米証券取引委員会は、仮想通貨の相場操縦への懸念からビットコイン上場投資信託(ETF)を承認しない決定を何度も下している。

今回のワーキンググループは、仮想通貨市場の透明性と公平性を保証するため政策策定を支援していくとしている。

ブロックチェーン協会は今回の発表の中で、米国での規制が「州ごとの規制のパッチワークの迷宮」になっていると指摘。複雑で非効率的なプロセスが、新規参入者のハードルとなっているだけでなく、ユーザーにとっても煩雑なものになっていると主張する。

明確な規制枠組みを確立することこそが「最終的に市場完全性を高め、消費者の仮想通貨採用を促進する」としている。

 

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