BitGoは、6,000万ドルもの顧客の資産を失ったBitfinexが取り扱っていたウォレット・ソフトウェアだが、Bitwalaによると、ウォレット・サービスを立ち上げた時点ではまだこれからも提携していくようだ。ビットコイン・ウォレットをBitwalaの自社プラットフォームに追加したことで、ユーザーはビットコインでの決済や、送金をシームレスにウェブ上で行うことが出来るようになった。

発表された内容によると、海外送金や、17の通貨に対応したビットコインでの支払いが可能なプラットフォームを利用し、ユーザーは資産をフルコントロールできるようになるようだ。

 

DashやSteemもサポート

 

BitwalaのJörg von Minckwitz, CEOは、ビットコインで経費を扱う際はユーザビリティが不可欠である点と、Bitwalaのウォレットを利用することでビットコインやフィアットの利用、保持、送金をより簡単に行えることから、ビットコインのメインストリーム入りにBitwalaが一歩大きく貢献している点に言及している。

また、Bitwalaは、取り扱う暗号通貨やアルトコインのリストに、ビットコインだけでなくDashも加えている。これはSteemの取り扱いが開始され、ユーザーがチャットや決済を同時に行えるBitwalaメッセンジャーが今月初めにリリースされた後の出来事だ。

おそらく、こういった追加のサービスが国際銀行送金やデビットカードなどのような既存のサービスと組み合わされば、セキュリティ問題同様、より多くのユーザーを引き付けることになるだろう。

 

Bitfinexと盗まれたビットコインの問題

 

Bitwalaの共同設立者であるBenjamin Jones氏が、BitGoウォレットからビットコインが盗まれるという問題は、BitGoのソフトウェア自体ではなく、実装方法に原因があると語っている旨がMinckwitz氏のブログの投稿に記載されており、Bitfinex側の設定が、コールドウォレットの資金にアクセスする際に必要な3つのキーのうち少なくとも2つのアクセス権をアタッカーに対して許していた点に言及している。また、BitGoはそういった異常行動に対してある程度警鐘を鳴らすことができるはずだったとし、不安定な実装やAPIに関する指摘も行っている。

つまり、“BitGoは正しく実装されれば素晴らしく便利且つセキュアなシステムである”として、Jones氏はBitwalaにとってBitGoが正しい選択であるとまだ信じているということである。