ルクセンブルクに拠点を置くBitstampが、EU以外の国のユーザーへと、クレジットカードでの暗号通貨購入サービスを拡大した。

木曜日に発表が行われた今回のアップデートのリリースログによれば、EU以外の58ヵ国で誰でもVISAやMasterCardのブランドのクレジットカードでビットコインを購入できるようになるとのことだ。

 

 

 

230万ドルの投資

 

“たった一度カードを認証すれば、Bitstampで即座にビットコインの購入ができるようになります”とブログに投稿されている。

近隣のスイスや、セルビア、モンテネグロから、遠くは中国、シンガポール、そしてトリニダード・トバゴに至るまで、多くの国でクレジットカードでの購入が可能となる。

クレジットカードを利用した月々の購入限度額を5,000ドルと20,000ユーロに増額した前回の変更に続き、過去数週間で二回目のメジャーアップデートだ。

 

信頼性の向上

 

ハッキングという苦しい時期を乗り越え、Bitstampは2017年に新たに投資資金を確保している。先週、BnkToTheFuture予期せず資金調達キャンペーンに成功したが、Bitstampも230万ドル調達している。

調達した資金は”Bitstampの製品開発とロールアウトまでのプロセス向上”のために利用される予定で、同社曰く、600,000ドルという元々の目標を大幅に上回ったとのことだ。

“今回の資金調達キャンペーンはBnkToTheFutureの歴史上最も成功したものの一つとなりました”と、Simon Dixon CEOは語っている―

 

「デジタル・アセット系の企業へと投資をしたいという欲求は、今日のBitstampの成功が表す通り、世界的にデジタル・アセットに対する信用が増えてきているということが燃料になっていることは明らかです」

 

取引所の未来とは?

 

Bitstampは創業から6年目に入り、仮想通貨取引所界隈でも最も老舗の一つとなった。スロベニアでスタートし、CEOであるNejc Kodric氏が立ち上げたプロジェクトは、2014年11月に従業員がフィッシング詐欺に遭ったことで19,000 BTCもの大金が盗まれ、500万ドルマイナスという苦難の道から始まっている。

資金調達が終了した件について話している時のKodric氏の声のトーンはかなり明るいものだった。

“弊社も6年目に入り、コミュニティに還元し続けることができて本当に光栄に思っています。…<中略>…そして、Bitstampを利用した投資へ多くの人々が興味を示している現在の状況を誇りに思います”

 

取引所がビットコインの将来的なエコシステムにおいてどのような役割を果たすのかは定かではない。最近、アンドレアス・アントノポウロス氏を筆頭に、よりセキュアなソリューションを実現するためにCoinbaseのような取引所の運営側がネットワークへの参加を渋ることや、コミュニティが共同戦線を張ることを躊躇しているように見せかけるような態度を示すことは有害な影響を生むだけであると明示する専門家も増えている。