デジタル資産のカストディアンであるビットゴー(BitGo)は、ギャラクシーデジタルに対して1億ドル以上の損害賠償を求める予定であると発表した。ギャラクシーデジタルが買収契約を解除した際に支払うはずの解約金が支払われていないと主張している。

15日のブログ投稿で、ビットゴーはギャラクシーデジタルとし、買収契約を破棄した際の行動を「不適切」と主張した。ビットゴーは法律事務所Quinn Emanuelのサービスを利用して、「2022年3月に約束した1億ドルのリバース・ブレークアップ・フィー」を支払わないギャラクシーデジタルに対して法的措置を追求することになった。

ギャラクシーデジタル側は今回の買収中止の理由について、ビットゴーが買収契約の一部として2022年7月31日までに2021年の監査済み財務諸表を提出しなかったためとし、解約金を支払う必要はないと主張。しかし、Quinn EmanuelのパートナーR. Brian Timmonsはギャラクシーデジタル側の主張を否定した。

「マイク・ノボグラッツ氏とギャラクシーデジタルによる解約をビットゴーのせいにする試みは不合理だ(中略) ギャラクシーデジタルが約束通り1億ドルの解約金をビットゴーに支払うか、不誠実な行動によって同額かそれ以上の損害に直面するかのどちらかだ」

ギャラクシーデジタルは、米国での上場計画の一環として、2021年5月にビットゴーを買収する意向を表明した。2022年第1四半期末に遅延し、その間にギャラクシーデジタルのCEOであるMノボグラッツ氏が「取引をいくらか調整した」と述べたことを受け、2022年第2四半期から第4四半期の間に買収が成立すると予想された。

「我々はビットゴーの主張はメリットがないと考えており、精力的に対抗する」とギャラクシーデジタルの広報担当者はコインテレグラフに語った。「ビットゴーはギャラクシーデジタルがSECに提出するために必要な財務諸表を提供しなかった。その後、ギャラクシーの取締役会は、契約上の解約権を行使する決定を下した」