著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

10月第1週のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比12,540円(1.1%)安の1,126,839円と2週続落(第2図)。先週は金先中心限月12月物が反発し節目の1,900ドルを清算値で回復したが、57.7億円相当のOKExへの大口BTC送金やビットメックスに対する米商品先物取引委員会(CFTC)の告訴の報で市場センチメントが悪化。さらにはトランプ米大統領が2日、自身が新型コロナに感染したと発表したことで株式市場も荒れ模様となったこともBTCの売材料となり、相場は一時110万円を割り込んだ。

しかし、こうした中でも先週は匿名系アルトコインが買われたことで、BTCも下げ幅は限定的となり、週足では安値の切り上げに成功。加えて、リップル社主催の年次イベントSWELLが来週(14日〜15日)に迫り、XRPが週末に切り返したことで、BTCも週末に下げ幅を縮小していった。

bitbank第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

bitbank第2図:BTC対円チャート 週足 出所:bitbank.ccより作成
 

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。