月曜日にビットコインは突然7040ドルのサポートを下回って6800ドル付近まで下落した。11月22日と11月27日に6800ドルはサポートとして機能したため、多くのトレーダーはビットコイン価格の下落時にはここで価格が落ち着くとみていた。
(出典: Coin360 日本時間12月18日午前6時30分時点)
執筆時点でビットコインは6600ドルを維持するのに苦戦している。もしこの水準が守られなければ、トレーデーたちは、長期的な下降型チャネルのトレンドラインのサポートである6400ドルまでついて行くことになるだろう。なぜビットコインが7ヶ月ぶりの安値をつけたのか、テクニカル面で理由をみてみよう。
ベアクロス
コインテレグラフのアナリストであるキース・ウェアリング氏によると、ビットコインは多くの点で間違いなく弱気だ。2本の移動平均線を使ってトレンドを探るMACD(移動平均収束拡散法)が、6月以降で初めてベアクロス(弱気なクロス)をみせた。ベアクロスは、シグナル線が基本線となるMACDを上回ることを指す。
MACDがネガティブに
また、月間MACDのヒストグラムもネガティブに転じた。さらなる下落を示している可能性がある。
(出典:TradingView「ビットコイン/米ドル MACD月間チャート」)
移動平均線も弱気クロス
さらなる弱気サインは、100日間と200日間の移動平均線が弱気のクロスをしたことだ。この弱気クロスは歴史的にも頻繁に起こることではない。
(出典: TradingView「ビットコイン/米ドル(1日)」)
さらなる下落は不思議ではない
RSI(相体力指数)は売られ過ぎのゾーンに突入した。押し目買いが少ないことから、まだ反発の兆しはみえていない。
前回ビットコインが6522ドルまで下落した際、RSIは22まで下がった。このため売りが再開したら、RSIはこの水準まで簡単に下落する可能性がある。
(出典: TradingView「ビットコイン/米ドル(1日)」)
6400ドルにある下降型チャネルのサポートまで下がっても、必ずしも災難ではない。2018年11月前にはビットコインは6000ドル付近を8ヶ月近くトレードした後、3100ドルまで下落した。
(出典: TradingView「ビットコイン/米ドル(1週間)」)
底はどこか?
多くのテクニカル面でビットコインのさらなる下落は現実味を帯びている。ただ、6520ドルでダブルボトムをつける可能性もあることは明るいニュースだ。
最終的には、ビットコインはピンクでハイライトされた6700ドル〜6300ドルのゾーンをサポートにする必要がある。さもなければ4月〜5月にかけて見られた4900ドル〜55000ドルの領域まで下がる可能性がある。
慎重なトレーダーは、売られ過ぎ水準での反発(もし起きれば)にトレーダーと価格がどのように反応するか様子を見た方が良い。そして1日あたりのRSIが22で底をつけるかもチェックした方が良いだろう。
比較的リスクを取れるトレーダーは、6500ドル〜6400ドルでの反発を狙っても良いだろう。もしこれが失敗したら、次のオプションは5300ドル付近でロングポジションを持つか、この価格での売られ過ぎの反発が起きることを狙うかだろう。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。