LINEは、韓国でブロックチェーン技術を扱う子会社アンブロック(Unblock)を立ち上げた。LINEが2日、韓国語版サイトで発表した

 アンブロックは、ブロックチェーン技術をLINEの様々なサービスと融合させることを目指すという。韓国でブロックチェーン技術を基にした広告事業を展開するAD4thの共同創業者を代表に招いた。ブロックチェーン分野の専門知識を持った人材を採用していく計画としている。

 LINEは仮想通貨、金融分野への取り組みを積極化している。1月末には、仮想通貨取引などを手掛ける金融子会社、LINEフィナンシャルを設立した。LINEのアプリ上で仮想通貨取引などの金融関連サービスを提供する計画だ。既に金融庁への仮想通貨交換事業者の登録のための手続きも開始している。

 また3月末には、野村ホールディングスとの業務提携も発表した。両社で共同出資し、新会社LINE証券を5月にも設立する計画だ。LINEのプラットフォーム上で、株取引や投資相談をできるようにする。

 LINEは韓国の検索大手、ネイバー(Naver)が所有している。韓国ではカカオが競争相手だ。そのカカオも3月、ブロックチェーン技術の子会社設立を発表した。新しい事業計画「カカオ3.0」を発表し、アジア市場向けのブロックチェーン・プラットフォーム「グラウンドX」を開設する計画などを明らかにした。