台湾人のビットコインマイナーが、マイニングの利益に関する口論がこじれたことから、台湾の新北市で地元のギャングから銃撃を受けた。現地メディアが15日に伝えた。

 自由時報によると、「ウー」という名前のみが明らかになっているビットコインのマイナーが、約160万ドルに相当する1000万元を「現地のギャング」から受け取った。これを元手にビットコインのマイニングで利益を出し、彼らに還元するためだったという。

 マイニングの設備は台湾国内ではなく中国本土にあったとされ、同国では今年、よく知られている通り仮想通貨取引に関する規制の先行きが不安定となったために、ウーはキャッシュフロー上の問題に直面した。

 3人が揃った打ち合わせの席で、ウーは予定通りに現金を用意できなかったことを認め、ビットコインに対する中国の「厳しい規制」が理由だとし、支払いを「わざと反故にした」わけではないと説明した。

 しかしギャングたちは納得せず、ウーのくるぶしを撃った後で室内を荒らしたが、結局は数時間後に地元警察に自首することになった。

 昨年、中国政府がビットコインのマイニングの規模を縮小するよう命じた後、興味深い事件がいくつか起こっている。

  マイニングにかかる電気代を安くしてもらうために「賄賂」が関わっているというニュースが報じられている。