技術革新を起こし続けるシリコンバレーの中心部で、ロシア最大の銀行Sberbankが、新たなモバイル向けのメッセージアプリケーション―Sberbank Messengerの開発とテストを行っていると発表した。

 

顧客エンゲージメントの増加

 

Sberbankは、コミュニケーションや金融取引を行う多機能プラットフォーム、Sberbank Messengerを開発した。Sberbank Messengerは、個人的なコミュニケーションやビジネス的内容など―皆が皆、ひとつ屋根の下、モバイル端末を持っていれば誰でも利用可能な―様々な用途を目的とするユーザー間でシームレスなやり取りを可能にするプラットフォームだ。

今回、コインテレグラフは、アプリケーション開発に携わっている開発者チームにコンタクトを取った。Sberbankのアプリを利用すれば、ユーザーは単純なやり取りだけではなく、金融取引もお互いに同一のアプリケーション内で行うことが出来る。Sberbankは、普段オンラインで商品やサービスを探す際に費やされるユーザーの時間と労力を考慮した上でアプリ開発を行っている。つまり、Sberbank Messengerを利用することで、ユーザーはプロバイダーや生産者から直接提供される何千もの商品やサービスに関する情報にアクセスすることが出来るため、ユーザーがそれらに割く時間を大幅に削減できるというわけだ。

 

スマートサーチ

 

Sberbank Messengerが提供する機能の中に、スマートサーチがある。この機能は、2種類の技術をベースに作られている。一つ目は、ユーザーが幾つかの質問を自然言語でなげかけることで、ユーザーの興味範囲を認識する技術、もう一つはユーザー情報 (主に以前行った取引に関するデータ)に合わせた最も関連性の高いプロバイダーを選び出す技術である。

そのどちらの技術も、Rubblesによってテストされ、生み出されたものである。

 

マルチレイヤーのセキュリティ

 

モバイル向けアプリケーションを開発する際にSberbankが最重要視したのは、安全性とデータのセキュリティである、と、Sberbankの開発クルーは強力なアンチウイルス機能が組み込まれた初めてのオンラインバンキング用モバイルアプリケーションを紹介した。

Sber Messengerに組み込まれたセキュリティチェックポイントは、モデレート処理や慎重なフィードバック、ランキングなどを通したものからブロックチェーン技術の実装まで多岐にわたり、詐欺行為や不正行為などのあらゆるリスクから同プラットフォームを保護している。

Sberbank Messengerは、顧客が友人、家族、同僚やビジネスパートナーと、単一のプラットフォーム内でローカルなサービスプラットフォームと同じようにやり取りが可能なスペースを設けることで、対話型コマースにおいて急成長している分野を上手く活用するべくデザインされている。

5月10日、11日と開催されたFinovate Springへ参加した人や訪れた人が、同アプリケーションのプレゼンを見た初の人々だったことになる。

 

Finovateがフィンテックの技術面を披露

 

Finovateは、フィンテックにフォーカスした一連のカンファレンス行事である。トピックはビット報酬からオルタナティブ決済、P2P融資、セキュリティソリューション、モバイルアプリ、次世代のオンラインバンキングプラットフォームなど、幅広いレンジでカバーされている。

Finovateでは、新たな金融と銀行関連のテクノロジーの中からベストなものが選出される。応募者間の競争率はかなり高い。そのため、製品のノベルティやそのオリジナリティ、ポテンシャルなどが参加者を選ぶ中で最も重要視されることになる。Sberbank Messengerは、800ものグローバルな銀行、フィンテック企業の中からプレゼンを勝ち抜き選出されている。

Sberbank Bank 第二十一部署I、モバイル製品部門リーダー、Vladimir Stasevich氏はコインテレグラフに次のように語ってくれた―

 

「Sberbankは活発に対話型コマース関連の技術開発に以前までは取り組んでいましたが、完成品に近い形ではまだどこでも発表はしていませんでした」

 

Finovateカンファレンスにおけるオーディエンスには、業界に対し強い影響力を持つ金融、銀行関係の上級管理者、ベンチャーキャピタリスト、業界アナリスト、ブロガー、レギュレーター、起業家など様々な人々が含まれる。

 

Vladimir Stasevich氏曰く―

 

「Finovateは業界ナンバーワンの金融イノベーションプラットフォームです。しかし残念なことに、現在ロシアでは競合するようなイベントは行われておりません。ですから、FinovateでSberbank Messengerを出展しようと決断するまで時間はかかりませんでした。他のフィンテックの専門家たちから我々のアプローチを再評価してもらい、調整できるようフィードバックを得られればと考えています」

 

Sberbankは、Sberbank Messengerを通じて新たな顧客とのやり取りのモードを研究していく考えだ。

より徹底的に人々のメッセンジャーやチャットなどを利用する際の行動パターンを研究することで、そこから得られた結果をSberbankの製品やサービスの開発と向上に活かしていく計画を立てている。