週末土曜日、日曜日のビットコイン相場(BTC/JPY)は、先週の71万円台からの59万円台への急落と比較すると、63万円台から61万円台と狭いレンジ内での値動きとなったが、週明け19日になると昼過ぎから下落が始まり58万円台まで値を下げ、年初来最安値を更新した

ビットコイン・円チャート

(引用元:Tradingview BTC/JPY,2時間足,bitFlyer)

2時間足の短中期的なスパンで見ると、ビットコインチャートは売られ過ぎを示している。市場のセンチメントを示すRSIは売られ過ぎの基準である30%を下回って21%台で推移している。

また、ボリンジャーバンドで見てもバンド帯を下回って推移している事から、短期中期的には一時的な反動の可能性がある

ビットコイン・円チャート

(引用元:Tradingview BTC/JPY,2時間足,bitFlyer)

イーサリアムの急落

イーサリアム・円チャート

(引用元:Tradingview ETH/JPY,2時間足,Bitfinex)

またビットコインだけでなくイーサリアムの急落も目立った。イーサリアムの価格(ETH/JPY,Bitfinex)は19日朝までは2万円台で推移していたものの、午前9時過ぎから急落。結局1万7000円台まで下落している。

イーサリアムを巡っては、ICOレーティングが15日、2018年第三四半期のICOパフォーマンスを「全体的に絶望的」と評価するレポートを発行している

弱気発言相次ぐ

大幅に下落している事を背景に市場全体に弱気ムードが一層広がっている。仮想通貨強気派として知られるファンドストラット・グローバル・アドバイザーズの共同創業者トム・リー氏がビットコインの年末目標価格を25000ドルから15000ドルへと下方修正した事が週末報じられた

またブルームバーグ・インテリジェンスのアナリストもビットコインの価格について「さらに下落する」と予想し、1500ドル(約18万)まで下落する可能性があると記している

先週の下落以降、仮想通貨市場全体に弱気ムードが広がっているものの、本当に一段下の下落があるのかどうか、投資家としては冷静な判断が必要な時期なのかもしれない。