ライトニングラボは15日、ビットコインメインネットで利用可能な初のライトニングネットワーク実装をリリースした。同社はこれを、「重要なマイルストーンだ」と説明する。

 ライトニングラボの製品「ライトニングデーモン(lnd)」を使うことで、開発者はライトニングネットワークへの接続が簡単になる。同社はブログの投稿で、lndについて「現実世界で現実のお金を使用するために必要な安全性、セキュリティー、耐障害性の特徴を備えている」と説明する。

 今回のリリースと共に、同社はシードラウンド投資として、250万ドルの資金調達を完了したと発表した。この投資には、仮想通貨業界の超ビッグネームが何人も参加している。

 スクウェアとツイッターの創業者ジャック・ドーシー氏と、ライトコインのクリエイターであるチャーリー・リー氏がその筆頭で、他にもスクウェアキャピタルのジャクリーン・リーシス氏や、ペイパルのデービッド・サックス前COOも含まれる。

 オンラインに話を戻すと、ソーシャルメディア上では今回の進歩について、ビットコインユーザーに対する実質的に無料の即時取引にだんだん近づいているとして、ライトニング社の成果を評価している

 lndはまた、ライトコインにも対応することにもなった。

 (おめでとう、ライトニング!ベータ版がビットコインとライトコインのネットワークで利用可能になった!?⚡️?)

 17年12月以来、ライトニングネットワークには1000以上のノードと約2000のチャネルが生まれているが、それでもなお批判がない訳ではない。業界で著名なコア開発者のピーター・トッド氏と、Bitcoin.orgのクリエイター、コブラ氏は揃って、この技術が十分なテストを行われないまま、早急に展開され過ぎていると、懸念を表明している。

 「このリリースは、将来のライトニングアプリケーション(Lapps)開発者や、テクニカルユーザー、ルーティングノード運営者向けのもの」と、ライトニングラボはブログの投稿において、割り切った調子で述べている。

 「ライトニングのこの初期段階では、将来のアプリケーション、サービス、ビジネスのためのプラットフォームとして、ネットワークやサービスを自力で起こすのに必要な、ソフトウェアやインフラ(lndのような!)の提供に焦点を合わせている」と投稿している。