企業や非営利団体、コンソーシアムなどの代表がロンドンに集結し、ブロックチェーンによるグローバルな太陽光発電の生産のトラッキング方法について会合が持たれた。イーサリアムのスマートコントラクトはそのデータを利用することが出来る。
エネルギーの民主化
“チェーン・オブ・シングズ、IoTやブロックチェーン、セキュリティなどをテーマにしたカンファレンス”が6月1日にロンドンにて開かれ、複数のブロックチェーンを太陽エネルギープラントのデジタル出力へと接続する、フルスタックなデータロガーのプレゼンテーションなども行われた。
「我々は大事なことに気が付きました―ほぼリアルタイムで太陽エネルギーの出力を把握するデータロガーを接続することにより、そしてセキュアに複数のブロックチェーンに異なる目的で接続することにより、世界のどこで生成されていてもエネルギーを民主化することができるようになるのです」と、ElectriCChain共同創設者兼SolcryptoCEO、Luke Johnson氏は説明する。
一日に渡り開催された同イベントではフルスタックによる利用可能性のあるユースケースが検討され、多岐にわたるユースケースのブレインストーミングが行われた中、二時間に渡る”ハッカソン”も途中行われ、Code for Good Initiativeと称して、勝者にはIntelから100ドルの賞金が授与された。
ノードやデータロガーソフトを製造するSolcryptoや、ノード生産業者であるBitseed、そしてデジタルトークン、SolarCoinを配布し太陽光発電生産を奨励している、SolarCoin Foundationなどから代表者が出席し、太陽光のケーススタディについて議論を交わした。
加えて、”tangle”と銘打たれた、共有された元帳上でマシン・トゥー・マシンでの直接的なトークンディスカバリーをシームレス且つ効率的に行うことを可能にし、手数料のかからないマイクロトランザクションと、量子コンピューターによるセキュリティ強化の実現、そしてチェーン・オブ・シングズ (CoT) リサーチ・ラボラトリーであり 、ブロックチェーンとIoTのリサーチコンソーシアムである、新たなタイプのブロックチェーン 3.0 テクノロジーを実現した、IOTAからも代表者たちが出席した。
IoTの分野で活躍する様々なスピーカーたちがIoTにおけるセキュリティの問題や欠点などについて話し合い、”ブロックチェーンを使い如何にして歴史の中でIoT産業の発展を妨げてきた様々なベクトルからの脅威に対処するのか”その方法論について意見を交換した。
ElectriCChain
“エネルギー生産と消費に関する信頼できるデータが、ピラミッド構造の底辺における小さなグリッドとファイナンスを管理する上で鍵となります”と、ElectriCChainは語る。
ElectriCChainは、SolarCoinというデジタルアセットの基盤となるブロックチェーンだ。太陽光システムのオーナーに関する非機密データを、科学 (気候変動など)、気象情報 (天気、細かい気候予報など)、金融 (太陽光のヘッジ、デリバティブツールなど)などの応用目的として 収集し公開している。
グローバルな700万を超える太陽光発電のデータロガーネットワークの展開を目標としており、IEAによると15年から25年で、設置数は2億を超えるといわれている。
しかし、データロガーの普及は最小限実行可能な範囲を目指しているため、他企業からの協力はいまだ募っている最中である。結局のところ、複数のブロックチェーンがBitseedノードに実装されることで、データロガーにインストールされたインターフェスの開発や、イーサリアム向けのスマートコントラクトとして記述された分散型アプリケーションなど、異なる目的に応じてサービスを提供することになるはずだ。スタックに追加可能なブロックチェーンの数は限られており、デバイス上の物理ストレージと、関連するハードウェアに依存する形になる。
ElectriCChain共同創設者であり太陽光業界のスペシャリストであるFrancois Sonnet氏は、ブロックチェーンを応用することで太陽光発電産業は急成長を遂げていると語る―
「IoTとブロックチェーンどちらも完全に独自の成長を遂げている中で、投資収益を増加させるスケールの大きな太陽プラントのメカニズムを基盤に利益を様々な国に拡大していく上で、小さな家庭ソーラーシステムによるマイクロファイナンスなどの多くのアプリケーションを以って、我々は”ブロックチェーン・エネルギー”とでも呼べるような、全く新たな産業が今生まれ始めているのだと確信しています」