ペイパルの共同創業者で短期間CEOも務めていたビル・ハリス氏が、ビットコイン(BTC)は「詐欺。世界で誰も見たことがなかった巨大なパンプ・アンド・ダンプの仕組みだ」とした。24日に米Recodeへの寄稿でのべた。

(参照:Bitcoin is the greatest scam in history)

ハリス氏はビットコインを3つの観点から批判。①決済方法、②激しいボラティリティ、③内在価値の欠如を理由にあげた。さらに、マイニングの資源浪費や、ハッカー攻撃、ICOに絡む詐欺などもあげた。(ちなみにICOはその多くがビットコインではなくイーサリアムで行われている。)

また、ほとんどのビットコイン購入者は脱税しており、「ビットコインの一番のヘビーユーザーは犯罪者だ」とした。

但し本寄稿文には大雑把な論法も多い。ビットコイン多くの仮想通貨とひとまとめにして述べている上、仮想通貨が誕生し始める2008年の金融危機以来巻き起こった非中央集権思想や政治的背景にまったく言及していない。

ハリス氏はペイパルの前身となったX.comとCoinfinityが合併した法人で2000年にCEOとなったがすぐに排斥された経歴を持つ。 当時急成長していたPayPalのスケーリング問題に対応できないことが原因とされていたようだ。

ちなみにハリス氏の後釜としてペイパルのCEOになったピーター・ティール氏はビットコイン強気派として有名だ。